![]() 風防ワイパー用のバネ懸架式レールの製造法
专利摘要:
本発明は、殊にゴムワイパブレードまたはエラストマーワイパブレードを有する風防ワイパー用の鋼からなる被覆されたバネ懸架式レールの製造法に関し、この場合 鋼からなる冷間圧延されたレール用の未加工の鋳造部材に亜鉛層を備えさせ、その次に亜鉛含有アンカー層を形成させ、このアンカー層上に重合可能な粉末塗料からなる被覆層を施与し、部分的に硬化させる。 公开号:JP2011513110A 申请号:JP2010547994 申请日:2009-02-18 公开日:2011-04-28 发明作者:カストロ ヴィクトア;パハー オスカー 申请人:シュタールヴェルク エアグステ ヴェスティヒ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングStahlwerk Ergste Westig GmbH; IPC主号:B60S1-38
专利说明:
[0001] 本発明は、殊にゴムワイパブレードまたはエラストマーワイパブレードを有する風防ワイパー用の鋼からなるバネ懸架式レールの製造法に関する。] [0002] 自動車用の公知の風防ワイパーは、ワイパアームから構成され、このワイパアームは、ワイパ軸上に支承され、およびワイパモータによって駆動される。ワイパアームの自由端部には、ゴムからなり、しばしばヒンジ結合で固定された、ワイパリップを備えたワイパブレードを有するバネ懸架式レールが存在しており、この場合このワイパブレードは、カーウィンドウから付着している水および/または汚染物を遊離するという課題を生じる。] [0003] ワイパブレードの機能を満足させるために、ワイパリップが運転中にできるだけ一定の押付圧力で、一般に湾曲したカーウィンドウ上を滑動することは、重要である。この場合、バネ懸架式レールの曲率、ひいてはワイパリップの曲率は、運転条件下で、前記ワイパリップが全長に亘ってではあるが、しかし、両端部で十分な圧力で清浄化すべきガラスウィンドウ上に載置されるように生じるべきである。] [0004] しかし、殊に、高い走行速度の場合には、しばしば走行風の乱流は、一定の押付力を全てのワイパ長に亘って、殊によりいっそう大きなウィンドウ曲率の範囲内で減少させる。] [0005] 高い走行速度および/または風速の場合にもワイパブレードの押付圧力を維持するためには、ワイパブレードをバネ懸架式レールによってウィンドウに適合させることが必要とされる。即ち、例えば1つまたは2つのバネ懸架式レールを側方の溝に嵌め込むかまたは中心でワイパブレード中に嵌め込むことは、公知である。] [0006] 更に、バネ懸架式レールのバネ弾性の性質のために、振動、殊に固有振動および共鳴振動が起こる可能性があり、前記振動は、ワイパリップの部分的な取り外しをまねき、それによってカーウィンドウの目視挙動が著しく劣化される。] [0007] ワイパブレードの振動挙動を改善するために、PCT公開公報WO 01/58731A1には、異なる幅または厚さの結果として共鳴周期数に関連して区別されるか、または材料組成に関連して互いに区別される2つのバネ懸架式レールを使用することが提案されている。それによって、静かなワイパ運転が可能となります。しかし、この場合、振動挙動が全く一定の僅かな周波数に対してのみ減少され、実際に発生する交互の運転状態と振動状態とを満足すべきようには除去することができないことは、欠点である。更に、異なるバネ懸架式レールの使用は、費用の掛かる取付け物を必要とし、同時によりいっそう高い貯蔵費を引き起こす。] [0008] 風防ワイパーの際の望ましくない弾性振動は、一般にバネ懸架式レールに使用されたバネ鋼の減衰が僅かであることに帰因する。この弾性振動の原因は、鋼中で僅かなエネルギーだけを消耗するプロセスが進行することにある。これは、風防ワイパーの場合、欠点であり、不利である。それというのも、がたがたと音を立てる現象をまねきうるからである。この現象は、運転の際に著しく支障を来す可能性があり、ワイパ条片の寿命は、減少し、安全性の危険も生じる。] [0009] 試験は、バネ懸架式レールの振動挙動が風防ワイパーの際にワイパブレードのゴムによって減衰することができることを示した。] [0010] 勿論、これは、ワイパブレードのゴムとバネ懸架式レールとの間に少なくとも一定の位置に対して局所的にできるだけ狭い摩擦力結合による接点または複合体が存在する場合だけ満足すべきように成功する。しかし、ワイパブレードの凹所または案内溝へのバネ懸架式レールの嵌め込みは、一般に振動の十分な減衰を生じない。それというのも、バネ懸架式レールは、埋設されても依然として振動自由度を有するからである。この場合、実際には、バネ懸架式レールとワイパブレードとの間で相対運動を生じる可能性があり、したがって高い走行速度の場合または走行風の乱流の場合に均一な拭き取りは、不可能である。この結果は、望ましくない支障のあるがたがたと音を立てる振動を生じ、この振動は、特によりいっそう高い走行速度の際に不利な作用を生じる。] [0011] ところで、この場合には、本発明は、困難を除去し、したがって風防ワイパー用のバネ懸架式レールとして多層に被覆されたバネ部材を提案する。この場合、バネ懸架式レールは、簡単で安価な方法でワイパブレードとの摩擦力結合で複合体部材に加工することができ、この複合体部材は、打抜きなしにバネ懸架式レールの固定に十分である。] [0012] 従って、さらに、本発明は、バネ懸架式レールが摩擦力結合による複合体をワイパブレードに変えることを可能にするようにバネ懸架式レールの表面が構成されるという目的を有している。] [0013] 前記目的の解決は、冒頭に記載された種類の方法にあり、この場合には、特に冷間圧延された鋼からなる冷間圧延されたバネ懸架式レール未加工品に亜鉛層を備えさせ、その次に特に現場で亜鉛含有アンカー層を形成させ、ならびにこのアンカー層上に放射線硬化性粉末塗料および/または重合可能な粉末塗料、またはUV硬化性塗料からなる被覆層、またはエポキシ樹脂を基礎とするプラスチックを施す。この場合、被覆層は、アクリルエステル、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリスルホンまたはポリエステルカーボネートおよびワイパブレードと溶接可能であるポリエステルからなることができる。被覆層については、CHCl3(トリクロロメタンまたはクロロホルム)中で少なくとも部分的に可溶性の物質がこれに該当する。亜鉛層は、ニッケル、鉄およびコバルトを15%まで個別的にかまたは同時に含有することができる。] [0014] 従って、本発明は、一面でバネ懸架式レールと、他面ワイパブレードとの間に3つの層、即ち基本層としての亜鉛層、亜鉛含有アンカー層およびCHCl3中で部分的に可溶性の被覆層による結合を提案する。] [0015] 亜鉛化合物からなるアンカー層は、亜鉛層での浸漬処理または噴霧処理の経過中に製造することができる。即ち、被覆されたバネ懸架式レールは、アンカー分子の溶液を有する浴に導通されることができるか、またはこのような溶液で噴霧されることができる。この場合、亜鉛層と施こされたアンカー分子との間で化学反応の経過中にアンカー層としての亜鉛化合物からなる安定した層が形成され、単になお溶液の残分を除去することが必要とされる。この場合、亜鉛と溶液との化学反応によって生じたアンカー層は、得られたままである。アンカー分子としては、元素の鉄、ニッケル、クロム、バナジウム、チタン、ジルコニウム、モリブデンおよび珪素の亜鉛化合物が適している。] [0016] 本発明は、硬化された粉末塗料が炭素鎖の高度に架橋された立体系であり、あたかも「巨大分子」として存在するとしても、粉末塗料層とエラストマーおよび/または熱可塑性樹脂との溶接または結合が例えば超音波により可能であるという驚異的な確定事項に基づくものである。この「巨大分子」は、実際に反応または化合物を生じる可能性をもはや全く有さず、そのために、このような塗料層は、環境条件下で極めて安定性でもある。このような塗料は、もはや局所的にも溶融させることができず、液相が形成されるが、しかし、このことは、溶接、例えば超音波溶接にとって1つの重要な前提条件であろう。] [0017] 超音波溶接の場合には、公知であるように、振動による第2の材料との接触帯域中で摩擦熱が形成され、この摩擦熱は、200℃まで、およびそれ以上であってよい。この温度は、一般に僅かに架橋された、主に直鎖状の分子の溶融液を生じ、この場合には、1つの化合物を別のポリマー材料に変えることができる薄手の溶融液が形成される。しかし、これは、硬化された粉末塗料層の場合には、不可能である。それというのも、「巨大分子」は、完全に架橋されており、溶融されていないからである。] [0018] 更に、意外なことに、粉末塗料層の振動溶接、殊に超音波溶接は、塗料層が部分硬化されている場合にのみ可能であることが判明した。即ち、不完全な効果の場合には、主に直鎖状の分子が「巨大分子」中に残存し、この直鎖状の分子は、部分結晶性の熱可塑性相として、超音波の影響下に溶融しかつ反応する能力を有する。] [0019] この場合、部分的に硬化された被覆層中で熱可塑性成分または低分子量のままの成分を必要とされる割合に調節する方法は、重要である。そのために、本発明は、クロロホルム(CHCl3)中の溶解性または膨潤能の構成における1つの方法を証拠として示す。正しい調節は、可溶性含分の測光分析による測定により可能である。もう1つの方法は、膨潤能をクロロホルム中で測定することにあり、この場合硬化された被覆層中への溶剤の浸透圧での浸入は、膨潤に対する一定の最小基準を前提とし、このことは、本発明による膨潤基準Qを表現したものである。] [0020] 従って、剥き出しのバネ懸架式レールは、三層で被覆されており、この場合被覆層は、この被覆層がワイパブレードで機械的振動によって溶接することができるような性質を持つ。そのために、振動溶接は、低い振動周波数の際に適しているか、または超音波溶接が適している。この方法は、時間的に短い作用時間によって優れており、このことは、同時に低い費用で迅速な結合を可能にする。しかし、これは、バネ懸架式レールが本発明により被覆されている場合にのみ可能である。この場合、バネ懸架式レールと形状結合した複合体(formschluessiger Verbund)は、ワイパブレードを包囲するかまたは突き抜けるプラスチックを用いて可能である。これに反して、加硫は、費用の理由から殆んど適していない。] [0021] バネ懸架式レールは、特に 炭素0.40〜0.80%、 珪素0.15〜1.80%、 マンガン0.40〜1.80%、 クロム0.01〜2%、 バナジウム0.001〜2%、 溶融に必然的な不純物を含めて残分の鉄を有するバネ弾性鋼からなる。] [0022] このバネ懸架式レールは、1400〜2100N/mm2の引張強度を有する、焼入されたかまたはパンティングされたかまたは冷間引抜された(kalt nachgezogenen)状態で使用される。焼入は、10〜30秒間持続される、850℃での灼熱および引続く冷却、および350〜450℃での焼戻からなることができる。] [0023] 超音波溶接装置は、互いに溶接すべき原材料と振動を伝達するソニトロード(Sonitrode)との間に押付圧力を供給する小型のプレス機からなる。他の構成成分は、振動を発生させるための超音波ヘッドおよびソニトロードで振動を互いに溶接すべき部分に伝達する変換ピースである。] [0024] 超音波溶接の際の典型的な振動周波数は、20〜60kHzであり、振動溶接の場合には、200〜400Hzである。超音波溶接の場合、バネ懸架式レールの表面層は、摩擦または振動運動によってワイパブレードに対して境界帯域内で短時間加熱される。それによって、溶融複合体が生じる。それというのも、前記塗料の個々の成分が溶融するからである。しかし、この複合体は、表面層ならびにその下方に存在する被覆が重なり合って付着力がバネ懸架式レールの鋼に対して良好である場合にのみ耐久性を有している。他の場合には、この複合体は、振動エネルギーの作用下で相剥離もまねきうる。この場合、この複合体は、相剥離の回避のため、ならびにアンカー分子を有する層を含めて多層の被覆に役に立つ複合体のために必要とされることが判明した。前記層は、特に200μm未満の全厚を有し、被覆層は、CHCl3中で可溶性含分および/または膨潤性含分を有し、この含分の限度は、吸光度Eまたは膨潤基準Qを測定することによって確認することができる。前記条件下で被覆層は、別のプラスチックまたは熱可塑性樹脂で、ワイパブレードがバネ懸架式レールと形状結合および摩擦力結合しているように溶接することができる。] [0025] 広範囲に亘る試験は、風防ワイパーが亜鉛からなる1つの基本層と2つの他の層、アンカー層および被覆層、とを有する本発明によるバネ懸架式レールを有しなければならないことを示した。前記層は、この前記層がバネ懸架式レールに対してできるだけ良好な耐蝕性を提供し、同時に機械的振動の作用下に安定性であるように、重なり合って合わせられる。] [0026] 次に、本発明は、実施例および図につき詳説される。] 図面の簡単な説明 [0027] バネ懸架式レールを有するワイパブレードを示す断面図。 被覆を有するバネ懸架式レールの一部分を原理で示す断面図。 断面での被覆を有するバネ懸架式レールの一部分のカット面を示す略図。 被覆を有するバネ懸架式レールの一部分の拡大された断面を示す略図。 劣悪な層付着を有するバネ懸架式レールの一部分の拡大された断面を示す略図。 膨潤基準を具体的に示す略図。 CHCl3で処理された試験体の膨潤挙動を具体的に示すための試験体の収容を示す略図。] [0028] 本発明によるバネ懸架式レール1は、鋼からなり、通常のワイパブレード2を装備している。バネ懸架式レール1は、亜鉛からなる基本層3、CHCl3中に溶解された部分結晶性成分5を有する被覆層4および前記基本層と前記被覆層との間に存在する、単に試験体の埋設に使用される通常の埋設塊7中のアンカー分子からなる反応層またはアンカー層6の全体的に3つの層を有する。] [0029] 基本層3は、亜鉛からなるか、或いはニッケル、鉄およびコバルト15%までを個別的にかまたは同時に有する亜鉛合金からなる。前記基本層は、メッキにより電界浴中で直接に金属製バネ懸架式レール1の表面上に施こされる。基本層3は、2〜20μm、特に3〜10μmの厚さd1を有する。] [0030] 亜鉛は、アンカー層6中、即ち被覆層4への移行範囲内で酸素に富んだアンカー化合物を含有し、このアンカー化合物には、層3および4を分子間力によって互いに結合するかまたは固定するという課題が課されている。] [0031] アンカー分子として、特に少なくとも3の酸化段階を個別的にかまたは同時に有する、元素の鉄、ニッケル、クロム、バナジウム、チタン、ジルコニウム、モリブデンおよび珪素の亜鉛化合物が使用される。この化合物には、例えばクロム酸塩、バナジウム酸塩、チタン酸塩、ジルコニウム酸塩およびモリブデン酸塩ならびにそのために属する、約1〜3のpH値で特に有効である酸が挙げられる。アンカー分子は、亜鉛原子を有する亜鉛層3の表面帯域内に安定な化合物を形成し、例えばクロム酸亜鉛またはモリブデン酸亜鉛からなる、極めて薄手の反応層6を有する亜鉛層の表面を被覆する。前記の反応層6を欠くか、または前記のアンカー分子を欠く場合には、全ての結果は、劣悪になる(化合物No.19、20)。反応層6の形成は、その場で、亜鉛被覆されたバネ懸架式レール1、3をアンカー分子の溶液で浸漬し、および/または亜鉛被覆されたバネ懸架式レール1、3にアンカー分子の溶液を噴霧することによって行なわれる。その後に、表面は、水で洗浄され、乾燥される。] [0032] 最終的に、他の層として20〜200μm、特に30〜120μmの層厚d2を有する被覆層または表面層4がもたらされる。] [0033] 被覆層4は、照射および/または温度調節によって硬化された粉末塗料からなる。しかし、この粉末塗料は、例えばCHCl3により抽出可能な可溶性の残分5が炭素鎖骨格8中に残留するか、或いは特に1.1を上廻る膨潤基準Qが保証されている限り硬化される。それによって、被覆層は、超音波によりゴム、熱可塑性樹脂またはエラストマーで溶接することができる性質を得る。これに反して、粉末塗料が完全に硬化される場合には、この粉末塗料をエラストマーまたは熱可塑性樹脂で溶接する可能性は存在しないであろう。従って、本発明によれば、粉末塗料の部分硬化だけが行なわれる。] [0034] 部分的に硬化された粉末塗料中の可溶性の残分の量については、最適な被覆に関連して膨潤基準と共に上限および下限が存在する。限界値は、吸光度によって測定されている: E = −log l0/l = −logT 入射光としてのl0および出射光としてのl(媒体または被覆を横断した後)を用いると、吸光度Eは、対数の大きさとして一定の波長ラムダで透過率Tを表わす。通過した放射線の割合は、透過率と呼称される。減衰は、一般に吸収、散乱、回折および反射から開始し、波長に依存する。吸光度は、透過率の負の十進法の対数である。吸光度Eは、溶解された、即ち硬化されていない塗料分のための1つの基準である。吸光度の数値は、高ければ高い程、溶解された割合は、ますます大きくなる。] [0035] 更に、可溶性の残分の量に対して特徴的であるのは、浸透膨潤挙動であり、これは、架橋されていない成分が膨潤試験(図6、7)で溶剤としてのクロロホルム(CHCl3)により希釈されることに基づき、このことは、内部圧力の形成、ひいては膨潤、即ち体積の増加を生じる。] 図6 [0036] この体積増加の程度は、膨潤基準 Q = Ba/B で表現され、この場合には、図6に略示されているように、BQは、室温でクロロホルム中での5分間の膨潤後の被覆されたバネ懸架式レールの幅であり、Bは、未処理の試験体の出発時の大きさである。] 図6 [0037] 膨潤時の大きさは、特に1.1を上廻り、例えば1.5または1.7である。] [0038] 数値は、試験について記載から判明し、次の表の記載から確認することができる。測定は、340nmの波長で実施された。] [0039] 吸光度が1.2〜2.8である場合には、好ましい性質がもたらされる。吸光度、ひいては炭素鎖骨格中の残分の溶解度がCHCl3中でよりいっそう高い場合には、劣悪な使用特性がもたらされ、この場合この使用特性は、被覆層の吸収能力が水または湿分に対して大きすぎることに理由付けされる。即ち、この場合には、被覆層の炭素鎖の緻密な架橋は殆んど存在せず、このことは、水および湿分の浸入に理由付けられ、バネ懸架式レールの腐蝕をまねきうる(化合物No.14、15、16)。これに反して、吸光度が1.2の下限値よりも低い場合(化合物)には、被覆層は、強すぎる程度に硬化され、最終的にこの被覆層とワイパブレード材料との超音波による結合は、もはや不可能である。それというのも、図2において5で示された、なお熱可塑性物質が欠けているからである。] 図2 [0040] 試験の場合、7.0の幅および焼入されたかまたはパンティングされた状態での厚さの冷間圧延されかつ清浄化された鋼製試験体は、メッキ浴中で市販のZn塩を有する実験室条件下で硼酸およびNaOHの添加下に60℃の浴温および10Aの電流強さで亜鉛で被覆された(化合物No.1〜20)。] [0041] 試験体の性質に対する層厚d1の影響を測定するために、作用時間が変化され、この場合2〜10μmの層厚がもたらされる。] [0042] その次に、第2の試験シリーズにおいて、清浄化された鋼製試験体には、酸性の電解質中で2.8のpH値で亜鉛/ニッケルからなる基本層が備えられた(化合物No.21〜23)。] [0043] 被覆層3には、照射によって硬化可能な市販の黒色の粉末塗料が使用され、この粉末塗料は、静電塗装ガンで試験体の表面上に塗布された。その後に、試験体1〜25は、IR線で室内で0.7〜4μmの波長範囲内でそれぞれ0.1〜3分間硬化された。更に、試験シリーズで、試験体は、混合IR+UV線で硬化された(化合物No.21〜23)。] [0044] 層付着および長時間安定性を評価するために、試験体は、DIN 50021による塩噴霧試験に掛けられ、表面は、それぞれ100時間または200時間の入れ替え後に目視的に1〜5を有する等級目盛りにより評価された。層の剥離の結果の早期の故障は、表中に"neg"で示されている。そのために、補充的に入れ替え試験は、超音波浴中の飽和NaCl溶液中で実施され、その次に試験体を目視的に評価した。この試験は、層の付着力が振動の作用下で十分であるかどうかを示した。更に、試験シリーズにおいて、亜鉛層と被覆層との間の付着力は、アンカー層または反応層4のアンカー化合物によって改善された。この場合、基本層の表面帯域中へのアンカー化合物の取付けは、水溶液中への試験体の浸漬によって生じ、この場合この水溶液は、K2CrO4、Na2VO4、CrO3およびNa2MoO4をそれぞれ0.5m/lの濃度で2.5のpH値で含有する。浸漬処理の結果として、亜鉛表面は、変色し、このことは、化合物の形成を示唆している。その後に、前記シリーズの試験体は、水で洗浄され、熱風で乾燥され、塗料粉末で被覆された。] [0045] エラストマーおよび熱可塑性樹脂での溶接への被覆層または粉末塗料層4の適性を評価するために、硬化された粉末塗料のCHCl3可溶性含分またはこの値に比例する、吸光度Eの大きさならびに膨潤基準Qの大きさが定められた。そのために、それぞれ4cm2の塗料表面積を有する試験体ピースを溶剤CHCl310ml中に入れた。半時間ないし1時間の作用時間後、塗料層の架橋されていない熱可塑性成分は、体積を増加させながら溶解し、溶剤中に入った。この場合、この溶剤は、変色し、その際変色の程度は、硬化または重合が如何に完全であるか、または如何に不完全であるかを示唆している。変色の程度または光吸収は、光度計を用いて340nmの波長および1cm2のキュベット断面積(容器断面積)で測定された。測定結果は、表中に"E"で記入されている。1.2〜2.6のE値は、好ましいことが判明し、十分な耐蝕性が保証される。] [0046] E値の測定と同時に膨潤挙動もBおよびBQの計測によって10分間の作用時間後に測定された。測定結果は、同様に表中に記載されている。試験8のQ値は、Qが1.1を上廻ることを示す。] [0047] 超音波溶接試験は、400Wの溶接機を用いて20kHzで実施された。そのために、厚さ1mmのゴム円板とPECA(ポリエステルカーボネート)からなるストリップとを試験体で溶接した。この試験体を目視的に鏡検法で良好(+)/劣悪(−)の評価に掛けた。] [0048] ] [0049] ] [0050] 試験1および2は、20または30μmの厚さを有する被覆層が単独では十分な耐蝕性を生じないことを示す。従って、前記条件下での他の特性値の測定は、省略された。] [0051] アンカー層6なしの被覆層4と組み合わせた亜鉛層3は、試験3〜5で示されているように、実際に既に良好な耐蝕性をもたらすが、しかし、なお十分な耐蝕性はもたらされない。] [0052] 試験9〜13、17、21および22の場合のアンカー層または反応層6としてのアンカー分子を有する亜鉛層の使用は、約1.1〜2.80のE値との組合せで良好ないし極めて良好の結果をもたらす。] [0053] 試験15および16は、それ以外に十分な厚さの際に被覆層(E=3.15または3.30)中の高すぎる可溶性含分が他の点で良好な溶接可能性の際に耐蝕性に不利な影響を及ぼすことを示す。これは、前記試験体が被覆層中で水に対する高い透過性を有することに帰因するしうる。] [0054] 試験18は、僅かなCHCl3可溶性含分を有する強力に硬化した塗料層(E=0.95)が極めて良好な耐蝕性を有するが、しかし、溶接不可能であることを示す。また、試験7、8および23は、0.51ならびに0.79のE値を有する強力に硬化した被覆層の際の劣悪な溶接可能性を示す。] [0055] 試験21〜23は、混合光の照射(IR/UV)によって特殊な利点がもたらされないことを示す。] [0056] 本発明によるバネ懸架式レールの製造は、全体的に次の処理工程を含む: 1.特に異形材鋼からなるバネ懸架式レールの清浄化。 2.亜鉛からなる基本層の電解析出。 3.アンカー分子による基本層の表面範囲内での反応層の形成。アンカー分子として、少なくとも3の酸化段階を有する、元素のクロム、鉄、ニッケル、バナジウム、チタン、ジルコニウム、モリブデンおよび珪素の個別的にかまたは同時にの化合物が適している。特に、これは、クロム酸塩、バナジウム酸塩、チタン酸塩、ジルコニウム酸塩およびモリブデン酸塩の溶液ならびにこれに属する酸である。 4.水での洗浄による、過剰の溶液残分または付着する溶液残分の除去および表面の乾燥。 5.20〜200μm、特に30〜120μmの層厚でIR硬化性粉末塗料および/またはUV硬化性粉末塗料での表面の被覆(被覆層)。 6.特に、CHCl3中で可溶性の含分が340nmの波長で1.2〜2.6の範囲内の吸光度をもたらすか、または膨潤基準が1.1を上廻るように選択された、照射時間および照射強度の調節による被覆層の硬化。 7.被覆されたバネ懸架式レールとワイパブレードとの結合。]
权利要求:
請求項1 殊にゴムワイパブレードまたはエラストマーワイパブレードを有する風防ワイパー用の鋼からなる被覆されたバネ懸架式レールの製造法において、鋼からなる未加工の鋳造部材に基本層としての亜鉛層を備えさせ、その次に亜鉛含有アンカー層を形成させ、このアンカー層上に重合可能な粉末塗料からなる被覆層を施与し、部分的に硬化させることを特徴とする、殊にゴムワイパブレードまたはエラストマーワイパブレードを有する風防ワイパー用の鋼からなる被覆されたバネ懸架式レールの製造法。 請求項2 アンカー層をその場で形成させる、請求項1記載の方法。 請求項3 被覆層は、アクリルエステル、ポリカーボネート、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリスルホンまたはポリエステルカーボネートおよびゴムと溶接可能であるポリエステルからなる、請求項1または2記載の方法。 請求項4 アンカー層は、亜鉛を少なくとも3の酸化段階の酸素に富んだ金属化合物と反応させることによって形成される、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。 請求項5 亜鉛層は、ニッケル、鉄およびコバルトを15%まで個別的にかまたは同時に含有する、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。 請求項6 アンカー層5は、少なくとも3の酸化数を有する鉄、ニッケル、クロム、バナジウム、チタン、ジルコニウム、モリブデンおよび珪素の酸素化合物5〜20%を個別的にかまたは同時に含有する、請求項1から5までのいずれか1項に記載の方法。 請求項7 亜鉛層の厚さは、2〜20μmである、請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法。 請求項8 亜鉛層を酸性浴中で電界により施与する、請求項1から7までのいずれか1項に記載の方法。 請求項9 被覆層の厚さを20〜200μmに調節する、請求項1から8までのいずれか1項に記載の方法。 請求項10 アンカー層の厚さを0.01〜0.3μmに調節する、請求項1から9までのいずれか1項に記載の方法。 請求項11 アンカー層を浸漬、ロール塗布または噴霧によって形成させる、請求項1から10までのいずれか1項に記載の方法。 請求項12 炭素0.40〜0.80%、珪素0.15〜1.80%、マンガン0.40〜1.80%、クロム0.01〜2%、バナジウム0.001〜2%、溶融に必然的な不純物を含めて残分の鉄からなるバネ懸架式レールを被覆する、請求項1から11までのいずれか1項に記載の方法。 請求項13 被覆されていないバネ懸架式レールを200〜400℃で3〜30秒間灼熱する、請求項1から12までのいずれか1項に記載の方法。 請求項14 被覆されたバネ懸架式レールを形状結合で点状で超音波溶接または振動溶接によってワイパブレードと結合させる、請求項1から13までのいずれか1項に記載の方法。 請求項15 亜鉛層を3〜8μmの厚さで施与する、請求項1から14までのいずれか1項に記載の方法。 請求項16 被覆層中に個別的にかまたは同時に粒子、顔料およびミクロフォームを導入する、請求項1から15までのいずれか1項に記載の方法。 請求項17 被覆されたバネ懸架式レールを超音波によって20〜60kHzの周波数でゴムからなるワイパブレードと溶接する、請求項1から16までのいずれか1項に記載の方法。 請求項18 被覆されたバネ懸架式レールを振動溶接によって200〜800Hzの振動周波数でゴムからなるワイパブレードと溶接する、請求項1から16でのいずれか1項に記載の方法。
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